2008年3月 2日 (日)

市場はやっぱり非効率

最近思うのはやっぱり市場は非効率だな~ということです。人がやっているので当たり前といえば当たり前ですが、改めて市場の非効率性を実感しています。

ゲーム機大手の株価は計量モデルで分析すると絶対に売りです。にもかかわらず期待でどんどん買われていますね。クウォンツではこの価格はありえないでしょう。またCMBSもそうです。Markitを見るとCMBX IndexのトリプルA格のSpreadは211.86bpsです。そもそもサブプライムと商業用不動産はまったく別のものです。

まず、①サブプライムの約80%が変動利付きであるのとは対照的に、商業用不動産の多くが固定利付きであること。次に②商業用不動産は供給多寡になっていないこと。最後に③信用補完水準がサブプライムとは格段に違うことです。

特に3番目はサブプライムとは全く異なります。ABXが下がるのは分かりますが、CMBXは1997年に過去最大の損失を計上した個別CMBSにおける損失のときも、その損失比率はディールに対して8%強でした。それと比較して現在の損失比率の予想が多くて6%、トリプルA格の信用補完がメザニンでは20%、最も信用力が高いもので30%です。現金化できるものから現金化しているのでしょうが、市場が効率的ならばこれは売られすぎのような気がします。

そうそう、それともう1つ。昨年HedgeFund IngelligenceのCredit部門とNew Fund of the Year部門とでAwardを獲得したPeloton ABS Fundが強制清算になりましたね。彼らも高格付けのCMBSをロング、質の低いABSをショートしていたそうですが、直近のCMBS下落と取引相手のHaircutの削減によりキャッシュ・ショートとなってしまったようです。彼らとしても納得がいかないでしょうね。

ではなぜこんなことになるのでしょうか。株は個人投資家も多いからある程度は期待先行で動くところがあるのでしょうが、CMBSなんてのはプロの参加者が多いのではないでしょうか。それが皆VaR等でリスク管理をしているため、一度ポートフォリオのストップ・ロスに引っかかると現金化できるものから現金化しているのでしょうか。分かる方がいらっしゃれば教えて下さいね。

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2007年6月24日 (日)

こりゃ駄目だな - 東京金融街

今日の日経3面に「金融街の同床異夢」の記事が出ていた。思わず笑ってしまったのは、私だけではないでしょう。記事によると自民党議員が外資系関係者に東京市場への不満を聞いた結果、「オフィスが手狭で深夜に開いている高級飲食店が少ない」等、街のインフラに関する不満があったというものであった。

はっきりいってセンスなし。そんなことはどうでもいいんじゃないの?というのが正直な感想だ。記事の後半部でJPモルガン証券の菅野氏のコメント(ヘッジファンドへの課税問題や世界に通用する会計基準の採用等、見えないインフラの整備)が載っていたが、それこそが我々が求めている改善点だ。

金のETFも結局出来なくなるし、飲食店の前にやることはいっぱいあるはずなのに・・・。ピント外れも程度を越すと笑ってしまいますね。やっぱり東京市場は駄目なのかな・・・。

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2007年3月20日 (火)

ヘッジファンド調査(金融庁と日銀)

日銀と金融庁がヘッジファンドの調査結果を発表している。最新のものは以下の通り。

金融庁:「ヘッジファンド調査(2006)の結果」 2007年3月15日

日銀:「ヘッジファンドの投資行動変化と金融市場への影響」 2006年11月30日

日銀のは少し遅い紹介となったが個人的には日銀レビューシリーズは気に入っている。毎年、こういったものを半期に一度くらいは出して欲しい。

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2007年3月18日 (日)

買収+上場

BarclaysがABN Amro買収に動いているようです。そもそもはドイツ銀行が買収しようとしてファンドから非難轟々だったため、Barclaysはホワイトナイトとして扱われているようです。

BlarckstoneがIPOを計画中。個人的にはファンドの上場は納得ですが、本体の上場には違和感ありです。詳細はウォールストリート日記さんが詳しく書かれています。いつもいつも詳細に記載があるので楽しみにしています。

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2007年3月14日 (水)

サブプライムローンから株価下落?

最近サブプライムローンの話が頻繁に出てくる。本日もNYSEが米大手ニューセンチュリー・フィナンシャルを上場廃止にする方針を発表したとの記事が出ていた。米国では、消費者の過去の借り入れ及び返済と現在の借り入れ状況について点数化がなされており、この点数(クレジット・スコアと呼ばれる)が低い借り手に対して貸し付けた住宅ローンの総称がサブプライムローンである。しかし、現状明確に何点以下がサブプライムであるという定義はなく、サブプライムのスコアレンジはかなり広いと考えられている。

昨日のNYから東京、アジア、欧米とこのサブプライムローン大手の上場廃止をネタに?株式が下落している。しかし本当にこれが原因なのだろうか?もう少しウォッチしてみたい。また1つ面白いのは、こういった状況のときこそ、マーケットが大きく信用力のある地域の株価下落が小さい。(DAX、CAC40、FTSE100よりもイタリアやスペインの株価の方が下げている。)

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2007年3月 9日 (金)

大学基金のポートフォリオ

昨日の日経金融の一面に大学基金の資産運用についての記載があった。「上」とあったので、あと1回か2回は続くのだろう。全米大学経営管理者協会の調べでは2006年の米国の大学の平均運用利回りは10.7%だったそうだ。またハーバード大学では過去10年の平均運用利回りが15%を超えているらしい。

パフォーマンスが良いからどうのこうのという気は全くないが、学術的なことを実践しているところが個人的には気に入っている。日本の大学では研究はしているが、活発に実践しているところがないため、研究成果などもイマイチ真実味がない。

例えば、ここ3年で商品価格が上昇し、商品指数を中心とした商品投資が活発化しているが、その折いつも言及されるのがイエール大学の"Facts and Fantasies about Commodity Futures"である。もっと新しいものが出てきても良さそうなものだのだが・・・。

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2007年1月 7日 (日)

2007年の相場

諸事情で一時やめておりましたが、業務に差し障りない範囲で日々のメモ代わりとして再開することにしました。今回は2007年の相場についてちょっと整理してみました。

最近、2007年どういった資産配分が良いのか考えながら、専門家といわれる人たちの意見を楽しく読んでいます。特に今日の日経新聞のマネックス証券松本社長のコメントは楽しく読みました。

資産配分は国ごとのGDP比率が目安になるというものです。これは自分も以前何かで読んだことがあり、注目していたのでしっくりきました。但し、松本さんは余剰資金を運用するということですべて株式投資するという前提でしたが、ここではポートフォリオ全体でGDP比率を目安にアセット・アロケーションをするのが良いのかもしれませんね。

日本のGDPは世界全体の比率で約15%なので、究極的には日本への配分比率は15%±αというところでしょうか。しかし、投資対象市場へのアクセスや情報収集を考えるともう少し高くなるのかもしれませんね。

また、BRICsやNext11と呼ばれる国々への投資もより高いαを狙うために必要だという論調も多いですね。中国、インド、ロシア、ベトナム、タイ、東欧、ラテンアメリカに投資する投信は日本でも売られているので今すぐにでも投資できます。しかし、新興国といわれる市場への投資は注意が必要です。タイではテロが起こったし、ベトナムはWTO加盟を控え魅力的な市場ですが、市場規模はタイの15分の1です。一度何か起これば流動性が低いため、大やけどをする可能性があります。

一般的には、米国株-Weak、米国債券-Strong、欧州株-Not week, but not too strong、欧州債券-So so、日本株-Strong、日本債券-Negative、新興国株-Strong、不動産-So so、商品-Depend on commoditiesといった論調が多いと思います。

但し、気をつけなくてはいけないのは為替です。たとえ、海外資産が外貨ベースで増加しても円ベースではprofitをうまないということもあります。財産●〇法のようなタイプの商品で日本円以外の資産に投資しているもの、また円建てになっているものも為替の影響を受けます。そのため、投資資産下落+円高だとダブルパンチで損失を被ります。とはいっても分散しているのでボラティリティは小さいと思います。

個人的には円高になると思うので、110円をきった辺りから投資を考え始め、105円あたりで仕込むのが良いのではないかと思います。それまでは円資金のまま1ヶ月、3ヶ月の定期で回しておいてチャンスが無ければ投資しない、これが良いと思います。投資しない(現金でもつ)のも1つの戦略ですから。

因みに、私自身の07年の見通しはこうです。日本株は3月頃から下落し、6月頃に07年の下値をつける。その後回復し07年12月末で日経平均で19,000円~20,000円。米国株は専門家の人が悲観しているよりは強く5%前後上昇。欧州株は米国株よりも強く10%上昇。BRICsをはじめとした新興国株は結果として上昇はするがボラティリティが激しくなる。不動産はREITは下落傾向が強く、私募不動産投資は引き続き好調。商品は原油は横ばいで、非鉄は下落、金は若干上昇、プラチナ(白金)は上昇。といった感じです。詳しくは追々説明していきたいと思います。

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