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2007年3月

2007年3月31日 (土)

ヘッジファンドの設立後経過年数とパフォーマンス

ある調査によるとヘッジファンドは設定2年目までのパフォーマンスが良く、その後のパフォーマンスは下がっているそうだ。しかし、その規模が大きくなるに従い、コンシステントな利益を上げているようだ。

またPertrac Financial Solutionsによれば、設定2年以下のヘッジファンドの平均年収益率は17.5%であり4年以上のヘッジファンドの11.84%と比較すると高い。また1996年から20067月までを見ると、AUMの小さいヘッジファンド程高い収益を上げているが、その分ボラティリティが高いなどリスクも大きくなっているそうだ。

この原因は、設立初期はエマージング・ビークル或いはエマージング・マネジャーとして高い収益を求められているが、AUM増加のためには機関投資家の資金が必要であり、そのためには安定したプラスリターンが必要となることからリスクをあまりとらなくなるということが挙げられている。

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2007年3月25日 (日)

最近の商品相場

WTI原油は金曜日の引けで1バレル=62.28㌦。中東情勢の不安により上昇している。個人的にはこんなものかなと思うが、プレミアム分は3㌦程度と予想。ざっくり言って40㌦がファンダメンタル、20㌦が商品指数連動型投資、残りがプレミアム分といった感じだろうか。

一方、金は1oz=657.3㌦。これもこんなものだろうなという感じ。2月末に700㌦を試しにいったが、株式下落によりインフレ懸念が後退し、一気に下落。当分は700㌦を試して反落というパターンかもしれませんね。

いずれにしてもボラティリティが上昇してのレンジ取引なのでCTA(= Commodity Trading Advisor)には辛い時期だな~。上でも下でも天井で損切りさせられている感じです。

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2007年3月21日 (水)

ヘッジファンドのAUM

ヘッジファンドのピーク時のAUMについての記事があった。順位は以下の通り。

Amaranth LLC                   $9,100 million

Animi Master Fund             $2,650 million

Sagamore Hill                    $2,600 million

Citigroup Multistrategy Arbitrage/Saranac Arbitrage   $2,200 million

Levco Alternative Investment Fund $1,900

・・・と続く。その一方、この記事の中にあったのは、約半分のヘッジファンドが$50 millionにも満たないAUMで稼動しているそうだ。ここで1つ考えたいのはヘッジファンドと一括りに言っていても、長年やっているところもあれば、AUMが集まらず直ぐに解散になっているところもあるということだ。

これはヘッジファンド・インデックスについても言える。ヘッジファンド・インデックスにはサバイバーズ・バイアスがかかっており、たとえインデックス自体が好調でも、悪いヘッジファンドは報告しなくなるので、一概にヘッジファンドが良いとは言えないのだ。実際に投資していると、インデックスはいいのに自分が投資しているファンドは調子が良くないということがあるが、これはそのためだ。

少し古いが日銀レビューにもこの点が簡潔に言及されているので、まだ読んでいない人には是非読んでもらいたい。

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2007年3月20日 (火)

ヘッジファンド調査(金融庁と日銀)

日銀と金融庁がヘッジファンドの調査結果を発表している。最新のものは以下の通り。

金融庁:「ヘッジファンド調査(2006)の結果」 2007年3月15日

日銀:「ヘッジファンドの投資行動変化と金融市場への影響」 2006年11月30日

日銀のは少し遅い紹介となったが個人的には日銀レビューシリーズは気に入っている。毎年、こういったものを半期に一度くらいは出して欲しい。

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2007年3月18日 (日)

買収+上場

BarclaysがABN Amro買収に動いているようです。そもそもはドイツ銀行が買収しようとしてファンドから非難轟々だったため、Barclaysはホワイトナイトとして扱われているようです。

BlarckstoneがIPOを計画中。個人的にはファンドの上場は納得ですが、本体の上場には違和感ありです。詳細はウォールストリート日記さんが詳しく書かれています。いつもいつも詳細に記載があるので楽しみにしています。

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2007年3月14日 (水)

サブプライムローンから株価下落?

最近サブプライムローンの話が頻繁に出てくる。本日もNYSEが米大手ニューセンチュリー・フィナンシャルを上場廃止にする方針を発表したとの記事が出ていた。米国では、消費者の過去の借り入れ及び返済と現在の借り入れ状況について点数化がなされており、この点数(クレジット・スコアと呼ばれる)が低い借り手に対して貸し付けた住宅ローンの総称がサブプライムローンである。しかし、現状明確に何点以下がサブプライムであるという定義はなく、サブプライムのスコアレンジはかなり広いと考えられている。

昨日のNYから東京、アジア、欧米とこのサブプライムローン大手の上場廃止をネタに?株式が下落している。しかし本当にこれが原因なのだろうか?もう少しウォッチしてみたい。また1つ面白いのは、こういった状況のときこそ、マーケットが大きく信用力のある地域の株価下落が小さい。(DAX、CAC40、FTSE100よりもイタリアやスペインの株価の方が下げている。)

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2007年3月 9日 (金)

大学基金のポートフォリオ

昨日の日経金融の一面に大学基金の資産運用についての記載があった。「上」とあったので、あと1回か2回は続くのだろう。全米大学経営管理者協会の調べでは2006年の米国の大学の平均運用利回りは10.7%だったそうだ。またハーバード大学では過去10年の平均運用利回りが15%を超えているらしい。

パフォーマンスが良いからどうのこうのという気は全くないが、学術的なことを実践しているところが個人的には気に入っている。日本の大学では研究はしているが、活発に実践しているところがないため、研究成果などもイマイチ真実味がない。

例えば、ここ3年で商品価格が上昇し、商品指数を中心とした商品投資が活発化しているが、その折いつも言及されるのがイエール大学の"Facts and Fantasies about Commodity Futures"である。もっと新しいものが出てきても良さそうなものだのだが・・・。

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2007年3月 7日 (水)

アメリカビル物語

最近は不動産関係の話ばかりになってしまっているが、今日は本の紹介「アメリカビル物語―プロパティマネジメント奮戦記」だ。文章がこなれていない面はあるが、お堅い本ではなく読みやすい。分からないことはこういった日記風のものから始めると理解が深まる。

アメリカビル物語―プロパティマネジメント奮戦記 Book アメリカビル物語―プロパティマネジメント奮戦記

著者:植野 正美
販売元:綜合ユニコム
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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2007年3月 5日 (月)

REIT投資への誤解

現在のREIT市場は実勢を超えた評価がなされていると思う。市場でついている価格が全てだと言われればそれまでだが、何か違うような気がする。いろいろと考えてみたが、基本的にはREIT投資への誤解があるように思う。

まず、1つ目の誤解は、REITは伝統的資産に対してオルタナティブ資産として考えられているが、実は必ずしもそうではないということである。長期的に見ると株式市場との相関は高くないが、株式の下落局面では相関性が高いのである。例えば、米国で見ると原油価格が下落すれば、石油業界に依存している地域の不動産価格は下落する傾向がある。また、景気動向に左右される業界(例えば、ホテル業界)の不動産価格は、経済全体が縮小傾向に向かえば、一気に低下する。現在様々なREITが組成されているが、ホテル特化型REIT等は、景気減速の直撃を受けるREITであろう。

次に、銀行からノン・リコース・ローンという形で融資を受けているため、ある程度銀行によってデュー・ディリジェンスが働いているので大丈夫という人がいるように思う。最近の銀行は、言っては悪いがあまりデュー・ディリジェンスを行っていないように思う。銀行はそもそもノン・リコース・ローンで貸し出しは行っているが、これはフィー獲得(貸し出し増加)のためであり、すぐさまそのローンをパッケージ化してCMBS等で第3者に売却している。銀行にとっては、フィーを稼げるし、リスクをとらなくて良いので、格好のビジネスモデルとなっている。

実際のデュー・ディリジェンスを行っているのはREIT組成者や、私募の場合であれば投資するヘッジファンドなどだ。しかし、組成者はフィーをとりたいので、デュー・ディリジェンスを行う立場としてはやや疑問が残る。唯一デュー・ディリジェンスを行っているがREITを購入しているヘッジファンドだ。彼らはパフォーマンス・フィーによって生計を立てているので、一応のデュー・ディリジェンスは行っている。この度の株価下落でREITも共倒れすることがないことを祈っている。

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2007年3月 4日 (日)

米住宅価格指数(House Price Index)とNAREIT

米連邦住宅公社監督局(Office of Federal Housing Enterprise Oversight)2006年第4四半期の米住宅価格指数及びレポートを発表した。これによると同指数は前年同期比で5.87%上昇し、第2四半期と比較しても1.12%上昇した。ただ、上昇ペースは鈍化しているようだ。2005年第4四半期から2006年第4四半期までの上昇率の高い地域と低い地域は以下の通り。

<上昇> ユタ州(17.6%)、ワイオミング州(14.3%)、アイダホ州(14.0%)、ワシントン州(13.7%) オレゴン州(13.5%)

<下落> ミシガン州 (-0.4%)、マサチューセッツ州(0.5%)、オハイオ州(1.0%)、インディアナ州 (2.3%)、ミネソタ州(2.5%)

ミシガンは全米で唯一マイナス成長となっている。自動車産業が不調でその煽りを受けているのであろう。また、同レポートによると、上昇率の鈍化は都心よりも郊外及び準郊外で顕著となっている。

一方、NAREIT2月の数値を見ると、全体で2.24%のマイナス。特に、住宅(-7.03%)、個人倉庫(-6.00%)、ヘルスケア(-5.19%)の下落が大きい。小売は若干のプラスだが、かろうじてという感は否めない。バーナンキ議長が下院証言でサブプライムローン市場の健全性について言及するなど、ここに来て失速感も見られる。上記レポートを見ると大都市では引き続き住宅価格も堅調に推移しているようだが、3月以降の数値に注目したい。

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2007年3月 2日 (金)

ヘッジファンドの資金流入額(2006年)

hedgeweekによると、昨年度のヘッジファンドへの資金流入は750億ドルとなった。ヘッジファンド業界全体では、運用資産額は昨年度2,150億ドル増加し、総額USD1兆4420億ドルとなった。2,150億ドルのうち、純資産流入は750億ドルといわれており、残りの1,400億ドルはパフォーマンスによる増加と見積もられている。

純資産流入は2005年から4%増加したが、これは2004年の19%及び最大の伸び率を記録した2001年の31%と比較すると低いものであった。

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