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2007年1月19日 (金)

勝って兜の緒を締める

CSFB/Tremont Hedge Fund Indexが発表された。2006年の成績をストラテジー毎にみると、株式やデリバティブを使いネットエクスポージャーをショートにするDedicated Short Biasのみが-6.61%とマイナスとなりヘッジファンド全体では好調な年となった。一時期低迷していた転換社債の裁定取引も収益が戻ってきたようである。

一番成績が良かったのがエマージング市場へ投資するファンドで20.49%であった。また、ロング・ショート戦略も14.38%と安定していた。しかし、ここで注意しないといけないのはロングサイドのエクスポージャーだ。2006年は世界的に株式市場が活況を呈し、ロング・ショート戦略をとるヘッジファンドの多くがロングのエクスポージャーを増やしている。通常なら25%程度しかロングバイアスを掛けないファンドでもこの時期は50%近くまでロングバイアスに傾いているものもある。

ファンド・オブ・ヘッジファンズのポートフォリオ・マネージャーはスタイルドリフトに注意して各マネージャーをチェックする必要がある。投資前のデュー・ディリジェンスで必ずロングバイアスの制限についてはチェックしているはずである。もし制限を越えているようなら解約の対象にしなければならない。成績が良いからといってほっとくようなことがあれば、今年大やけどをするであろう。

こういった観点から見ると、昨年天然ガスで大損したアマランスのようなことが今年もどこかのヘッジファンドで起こるだろう。成績が良いときこそ内部チェックを重点的に行わなければならない。

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