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2007年1月23日 (火)

米国に流入するオイルマネーは本当?

昨日の日経金融新聞の2面に英国を経由したオイルマネーが米国国債に流れ米長期金利の低下を支えたという記事があった。これは本当だろうかと思いサウジアラビアの通貨庁の対米証券投資残高を見てみたが、どうやら本当らしい。

サウジアラビア通貨庁(Saudi Arabian Monetary Agency)のHPでバランスシートを見ると2000年の対外証券投資は58,383 Million Riyals ($1 = 3.7507 riyals) だが、2005年には369,973  Million Riyals200611月には610,960 Million Riyals= $162.8 Billion1ドル = 120円で約20兆円)と直近6年間で約10倍強の対外証券投資が行われていることになる。

このすべてが米国国債に流れているとはいえないが、それにしても大きな額だ。200611月時点の日本の米国債保有残高が6,374億ドルとなっているからその数値から投資額の大きさが伺える。これはサウジアラビア一国の数値であるから他のGCC諸国を含めるとどうやら新聞にある数値は納得できるレベルである。

一方、金への投資を見るとGold + Foreign Currencies to Convertible Bond合計で2000年が70,585 Million riyals200611月が94,035 Million riyalsとさほど増えていない。オイルマネーで得た収益は設備投資と対外証券投資に向けられたと見るのが正解なのだろう。

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コメント

原油安が世界的な流動性相場の逆転を引き起こすと、日銀の金融政策は悲惨な状態に陥りますね。そうなって欲しくはないです。目先のCPIへの影響とか、そんなテクニカルな事象に目を奪われている状況ではないのかもしれません。

投稿: 本石町日記 | 2007年1月24日 (水) 21時04分

ゴム3号さん、こめんとありがとうございます。カタールの中央銀行のFinancial Statementは見たことがありませんでした。勉強になります。

ゴム3号さんのおっしゃる通り、GCC諸国は既に設備投資に資金を回しておりますのであまり原油価格が下落すると景気に影響が出るでしょうね。個人的には$50をきるとOPECは頻繁に発言し始めると思います。

しかし、個人的に心配しているのは「原油価格下落→GCC諸国の対外証券投資の停止→米国債券・金利市場への影響→世界経済へのインパクト」です。一気にお金が動くとそれなりのインパクトがあると考えています。

投稿: alternative times | 2007年1月24日 (水) 00時30分

GCC諸国中でも裕福なカタールの海外資産伸び率前年同期比を調べてみたことがあるのですが、2003年あたりから急速に増加して、20%-60%という大きなものでした。何の資産になっているのかは不明ですが。原油価格があまり下がりすぎると信用収縮が起きないか不安に思います。

投稿: ゴム3号 | 2007年1月23日 (火) 19時12分

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