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2007年1月11日 (木)

原油$54~$55の攻防

昨年の11月までは多くの専門家が原油価格は07年も上昇すると予想していた。しかし、暖冬の影響と言われながら、WTI原油は今年に入り約10%も下落している。特に年初に$5強下落したのが尾を引いている。

確かに一般的に言われているように暖冬の影響は大きい。Heating Oil需要期のこの時期に温暖な気候のために価格が下落するのは当然だ。しかし、これは今年に入って急に気候が変化したわけではない。昨年11月末には暖冬予想がすでに出ていた。更に言うなら、在庫統計も過去5年平均よりもずっと上で推移していた。

ではなぜWTI原油は急落したのだろうか。色々なニュースがあったのは事実であるが、最終的に急落のトリガーを引いたのは今回はスペキュレーターだ。トレンドフォローで運用しているCTAのロングとショートのサイン変更点が$59あたりにあり、それより下がったために運用者が一気にポジションをショートへともっていった。それが一気に波及し、デイトレーダーやNYMEXの地場の運用資金がこれに追随した。

ではこの急落はこれで終わりだろうか。個人的には価格次第でもう一段階あるように思う。一部のCTAはロングのポジションをクローズしたのみでショートポジションには至っていない。また、コントラリアンと呼ばれる逆張り手法を用いている運用者は再度ロングポジションを持っている。彼らの損切りラインが$54~$55にあると思われる。CTAのトレンドフォロー型プログラムはシステム運用が多く、使われる指標も限られているため大体サイン転換レベルが同じなのだ。終値ベースで$54を割るかどうか注目したい。このラインを超えると一気に$50程度まで下落すると思われる。現在1バレル = $54.98、耐えれるだろうか。

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